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郊外の散歩

郊外の散歩

夕方の郊外の道をわたしは散歩している散歩に必要なものは 珍しがることのできる気持ち手ぶらの気持ちまあ だいたい郊外の道なんてどこも似たようなものだ舗装された道の両側の似たような家々街路樹駐車場ドブ川畑信号コンビニ線路どこも同じようなものだ変わるのはその組み合わせだけ要するに組み合わせの問題すべては組み合わせの問題そうおもっていたら道に迷った散歩に必要なものは道に迷うことを楽しむ気持ちすこしの冒険「
春は糞

春は糞

わたしは春が嫌いです今日は銀行と役所に用事があったついでに本屋に寄ってめちゃくちゃ迷ってから詩集を一冊買ったわたしは春が嫌いなのです電車の窓からの景色パステルカラーの服を来た女たち赤ん坊白い服を着た男桜なんてどうでもいいし傾いてきた日のなかを家まで歩く脚が疲れたでもスーパーで買い物をしなくてはならない今夜は焼きそばいちにちがんばったのでワンカップも買います桜の木のしたで馬鹿共が騒いでいる趣味の悪い
灰色の水平線

灰色の水平線

寂しいおもいをしている人は正しい人だかなしい気持ちでいる人は賢い人だ三十年経ったらわかるさだからいまは四十分だけ外で待っていてくれわたしのいちばん古い記憶をあげよう灰色の水平線に雪が降っている目がかすんでよく見えない雪は次から次へとホコリみたいに降るじじつそれはホコリだわたしは床に寝てそれを見ているまだ若い父がみどりの城の前で笑っているわたしは母の腕のなかからそれを見ているわたしたちは光以前の光よ
疲れちゃったね

疲れちゃったね

なんだかいろいろなことにすごく疲れちゃったんだどうでもいいことばかりしている気がするたまにはおれもちゃんとした顔で笑いたいけれど笑いは顔を開くことだから怖くてできないそんなことを言っているからこんな酷い顔になってしまったんだよくわかっている歩いているとすごく疲れるぶらぶら自由気ままに散歩しようとおもって家を出るとすごくいい天気だおれはそういうすごくいい天気だってことに疲れてしまうここは綺麗すぎる何
外の夜

外の夜

二つの窓を細く開けると部屋に風が入ってくる透明な風の素足は床に落ちた綿ぼこりをかすかに動かし通り過ぎたわたしはパソコンの前に座り詩を書こうとしている白い画面のうえを自分の呼吸が歩いていくほどけた文字知らない言葉が並ぶ詩の暗号宇宙に興味がある光らない空間に惹きつけられる頭の上の底なしの話詩を書き終わり窓を閉めると外に夜が立っていた