カレー(飲料&食品)に関するWebメディア

幸村しゅうさんのブログです。最近の記事は「⑯思い出のカレー『モンスナック』」です。

サービスや商品のサービスオーナーの方へ

このWebメディアに、御社のサービスや商品を掲載して集客や被リンク対策をしませんか?
>お問い合わせ

コンテンツサンプル

⑯思い出のカレー『モンスナック』

⑯思い出のカレー『モンスナック』

  ● 思い出のカレー 『モンスナック』    「あなたにとって、最も思い出深いカレーライスは?」 と問われれば、私は新宿・紀伊國屋書店の地下街にある『モンスナック』を挙げる――。  そう答えたいところだが、私はモンスナックでカレーを食べた思い出より、食べずに帰った記憶の方がはるかに強く心に焼き付いている。   新宿・紀伊國屋ビルの地下名店街は、軽食を出す店が軒を連ねており、昭和39年創業の老舗...
⑮ 落語×ショートショート「芝浜」

⑮ 落語×ショートショート「芝浜」

 6月5日は落語の日。ちょいとそこ行くお前さん、かの有名な「芝浜」の小話、ちらりと覗いておくんなせぇ。   『芝浜』  「おーい、酒だ、酒だ、酒持ってこーい! 魚屋の亭主、勝五郎。通称、魚勝。こいつが大の酒好きで、河岸にも行かねぇで昼間っから酒をあおって、古女房に酒を催促しておりやすと…」  「師匠!」  「なんだい、話の腰を折るんじゃねぇよ!」  「今どき、こういう高圧的な態度はマズくないっす...
⑭思い出の味・エッセイ

⑭思い出の味・エッセイ

 「思い出の味」というエッセイを、自由気ままに書いてみました。 どうぞ、お気軽にお読みください。  『思い出の味』 年子の弟がいる私は、与えられたおやつを半分こにするという、重大な役を任されていた。 ポッキーやルマンドなど、平等に分けやすいお菓子なら平和なおやつタイムが訪れるが、おやつがポテトチップスだった日は、必ず一悶着起きた。  袋の中に変わりばんこに手を入れ、仲良く食べていたのも束の間、や...
⑬ 印度カリー子さんのこと

⑬ 印度カリー子さんのこと

 今回は印度カリー子さんとかかわり感じたことや、感謝の気持ちを言葉に変えて、僭越ながら自分なりの思いを綴らせていただきます。  小田急線に乗り、経堂へ  経堂の「彼女のカレー」で行われる、印度カリー子さんの「スパイス弁当」のイベントに招かれたので、小田急線に乗る。  かつて小田急線に乗り、新百合ヶ丘の映画学校に通っていた頃、私はのぼせ上がるような恋をしていた。 なにせ、のぼせ上がっているものだか...
⑫親子関係について

⑫親子関係について

 今回は親子関係について、私なりの考察を綴っていこうと思います。(初めてブログを訪れた方は、一覧から読みたい記事にお進みください)  クロワッサンという雑誌に本を取り上げていただいた際、「なぜ、主人公を施設出身にしたのですか?」と質問されました。実は、カレーの次に多くの人に尋ねられた質問がこれ。 「母親の味が一番、ではない、おいしい小説を書きたかった」  そう答えた後、私は言葉を補足しました。 ...
⑪「私のカレーを食べてください」モデルにしたカレー店・3(総集編)

⑪「私のカレーを食べてください」モデルにしたカレー店・3(総集編)

今回は、『私のカレーを食べてください』を語るにあたり、外せない店をご紹介したいと思います。  「どこからともなく流れてきた香りが、私の鼻先をふわりとくすぐった。瞬時に体が反応し、口から唾液があふれ出す。あぁ、魅惑的なスパイスの香り――。ひとたびこのような状態に陥ると、口や胃袋のみならず、体中すべての細胞がカレーを求めて騒ぎ出す」  子供の頃から今に至るまで、このような経験を味わったことが誰しもあ...
⑩「私のカレーを食べてください」モデルにしたカレー店・2

⑩「私のカレーを食べてください」モデルにしたカレー店・2

今回はカレー祭りのくだりを書くにあたり、参考にした店をご紹介します。  いきなりで恐縮ですが、「カツカレー」のモデルにしたお店はありません。 世の中においしいカツカレーは数あれど、「これぞ、理想のカツカレー!」というものに、出合ったことがないからです。こだわりが強いわけではなく、単に油とボリュームに私の体が負けてしまうからに他なりません。  とはいえ小学館にゲラを提出した帰り、「勝つ!」と言を担...
⑨「私のカレーを食べてください」モデルにしたカレー店・1

⑨「私のカレーを食べてください」モデルにしたカレー店・1

「私のカレーを食べてください」を書くにあたり、参考にさせてもらったカレー屋さんを紹介します。  本を出版した後、友人、知人、インタビュー等、とにかく会う人ごとに尋ねられたのは――、  「おいしいカレー屋さん、教えてください!」  この一言に尽きます。(小説のことなんか二の次です)  今の時代、ググれば情報は簡単に手に入るし、暑い季節の到来を機に、書店にはカレー関係の雑誌があふれかえります。 です...
⑧文学賞・落選日記-5 天使との出会い(完結編)

⑧文学賞・落選日記-5 天使との出会い(完結編)

~未来の扉を開く~  カレー屋で新年会を行った翌日、さて今年はどこに応募しようかとパソコンを立ち上げました。    「小説 新人賞」と打ち込み、サイトを開くと、結構な数の新人賞がずらずら現れます。 これだけ新人賞があるのだから、どこかに引っかかっても良さそうだよなぁ。  「こん、ばかたれが!」  武田鉄矢に叱責されるまでもなく、虫のいい甘ちゃん思考は1年以内に吹き飛びます。  純文学でもラノベで...
⑦文学賞・落選日記-4 千本のノック

⑦文学賞・落選日記-4 千本のノック

~1次次選考すら通らない~  これでもか! と情熱を注ぎ込み、自信満々で応募した作品は、まさかの1次選考落ち。  ですが落ち込んでいる暇などなく、図書館に駆け付けた私は、「小説家になるには~」「新人賞を獲る!」といった類の本を借りられる分だけ胸に抱え、図書カウンターに並びました。  ピッ!ピッ!  学生ならまだしも、私は若くありません。本のバーコードを読み取る電子音が、針のように心を突き刺します...