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コンテンツサンプル
中学校数学新教科書「章のとびら」の題材一覧
はじめに この2021年度から中学校が新しい学習指導要領になり,教科書も新しくなります。 数学の教科書を出版しているのは全7社ですが,どこもかなり工夫を凝らしたものになっています(もう結構前からそうですが,中学校数学の教科書は昔と比べてかなり変わっていますので,昔のイメージで教科書を語るときには注意が必要です)。 そんな中学校数学の新しい教科書について,教育出版を除く6社の中身を見ることができまし...
はじめに
中1の題材一覧
中2の題材一覧
中3の題材一覧
終わりに
算数・数学では「個々の課題が解ければよい」のか?-オランダの算数・数学教育改革上の「欠点」を参考に-
1.はじめに 算数・数学教育では時々,「個々の課題を解けるようになればよい」のか,そうではないのかが話題となることがあります. おそらくほとんどの先生方が「そうではない」ことはわかってはいるのですが,だからこそ指導上,限られた授業時数で「個々の課題を解けるようになる」ことをどのように授業で組み込み,どこまで時間を割くかは常に悩ましい問題になりえます.これはもちろん目の前の児童・生徒の実態に大きく依...
1.はじめに
2.Gravemeijer et al.(2016)を参考にすることの意義
3.「課題偏重」と「高次水準の概念理解」-分数の乗法を例に-
4.オランダの算数教科書が「課題偏重」になっている主要因
5.我が国の算数・
6.付記
「ベクトル」の新学習指導要領における位置づけ
はじめに 2018年3月に高等学校の新学習指導要領が告示され*1(2022年度から年次進行で実施),数学科では「ベクトル」が新設された科目「数学C」に位置づいたことが話題となりました。 このことは当初からかなり批判されていますが,中には誤解している,あるいは誤解を招きかねない記事も出てきています。 例えばこの記事に出てくる"「ベクトル」が文系の必修科目から削られる"(!?)という文言がそれに該当し...
はじめに
「ベクトル」の新学習指導要領における位置づけ
事実①「数学B」と「数学C」は各科目の性格に基づく区分であり,順序性はない
事実②「数学B」は現行でも新でも学習指導要領において必履修科目ではない
新学習指導要領で〈文系〉でもベクトルを履修できるようにするには?
標準2単位である「数学C」を1単位に減単位してベクトルのみ開講する
「ベクトル」と「行列」を知る〈文系〉が誕生できる-実は「数学的な表現の工夫」が熱い
最後に
高等学校数学科授業の課題-「平成27年度高等学校学習指導要領実施状況調査」の質問紙調査の結果より-
はじめに 日本の高校生の学習状況に関する調査研究は数少なく,その実態はよくわかっていないと言ってよいと思います. そんななか,「平成27年度高等学校学習指導要領実施状況調査」がしれっと公開されているのを知りました. https://www.nier.go.jp/kaihatsu/cs_chosa.html ざっくりいうと,国立教育政策研究所が,高等学校の学習指導要領の検証のために,各教科等の目標や...
「数学の学習が好きだ」に対して「そう思わない」と回答した生徒の割合は33.9%
一方,「数学の学習は大切だと思いますか」に対する肯定的な回答の割合は74.9%
「日常生活や社会の場面に数学を利用する活動を行っていますか」に対する肯定的な回答の割合は50.5%(平成17年度調査では29.4%)
「日常生活や社会の場面に数学を利用する活動を行っていますか」に対して肯定的な回答をした教員の割合は
「既習の数学をもとにして数や図形の性質を見いだし,発展させる活動を取り入れた授業を行っていますか」に対して肯定的な回答をした教員の割合は
「数学を学習すると論理的思考力が育成される」は本当か?
「なぜ数学を学ぶのか?」という問いは,算数・数学教育上もっとも大切にされるべき問いであり,また永遠に追究されるべき問いです. それゆえ,数学教育学において,目的・目標論としてこれまでにかなりの検討がなされてきています. 現在では,算数・数学教育の目的論は,次の3つの視座から整理されるのが通常となっています(例えば中原,2000*1;長崎,2010*2). 陶冶的目的 実用的目的 文化的目的 先日示...
中学生の数学理解の実態【資料の活用】編
今回は,「資料の活用」領域における中学生の数学理解の実態のごくごく一端を,前回記事と同じく全国学力・学習状況調査の結果からいくつか挙げてみたいと思います. www.nier.go.jp 「資料の活用」とは確率と統計を内容とする領域で,新学習指導要領からは「データの活用」という名称に変わり,内容の充実が図られたところです. 中学校学習指導要領解説:文部科学省 なお,以下では全国学力・学習状況調査の結...
中学生の数学理解の実態【数と式】編
先日2018年4月17日は全国学力・学習状況調査が行われた日でした。 A問題(主として「知識」),B問題(主として「活用」)という形式では最後の年となります。 さて,この全国学力・学習状況調査については様々な意見がありますが,中学生の数学理解の実態について(あくまで紙面調査に過ぎないのでごくごく一端ですが),量的な分析という意味では貴重な情報を提供してくれていると私は捉えています。 以下,まずは【...
大学入学共通テストの試行調査問題から高校の数学授業を考える(その1)
今回は,大学入学共通テストにおける数学の試行調査問題から,高校数学の授業について考えてみたいと思います. というのも,まず,2017年11月実施の試行調査は,「探究の過程等をより重視した問題」であったことに注意が必要です. あれが「数学」の大学入試問題なのか,と思われた方は少し安心(?)してください. 次の試行調査はトーンダウンすることが予想されます(個人的には残念). http://www.dn...
「授業開き」教材としての"九九表の探究"
中学校数学科で「授業開き」という言葉が使われることがあります. 明治図書の『数学教育』の4月号は大体「授業開き」特集ですね. www.meijitosho.co.jp そもそも「授業開き」って何よ…ということにはここでは触れません(ここ掘り下げても仕方ない). というか「授業開き」というとなんだか大層に聞こえてものすごい準備しなきゃ…とお考えかもしれませんが,何も「特別な授業」をする必要はないと思...